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【コラボ特集】プロジェクションマッピング

子供のころ、夜道で車に追い抜かれていくたびに、自分が自分の影をおい抜かしていくのを不思議だなと感じていました。影と本体は切っても切れないものです。もし自分の影が意志をもって動き出したら…。そんな発想を膨らませた経験は誰みでもあるのではないでしょうか?

この作品「景(ヒカリ)」では、工芸作品が光だとすると、制作過程は影、つまり光を浴びない部分です。伝統工芸では一つの作品を制作するのに多くの工程、長い時間がかかります。それは工芸品を使う時には気にも留めないことなのかもしれませんが、今回はその影の部分にスポットを当ててみました。

(制作_大内 真一)

子供のころ、夜道で車に追い抜かれていくたびに、自分が自分の影をおい抜かしていくのを不思議だなと感じていました。
影と本体は切っても切れないものです。もし自分の影が意志をもって動き出したら…。
そんな発想を膨らませた経験は誰みでもあるのではないでしょうか?

この作品「景(ヒカリ)」では、工芸作品が光だとすると、制作過程は影、つまり光を浴びない部分です。
伝統工芸では一つの作品を制作するのに多くの工程、長い時間がかかります。
それは工芸品を使う時には気にも留めないことなのかもしれませんが、今回はその影の部分にスポットを当ててみました。

(制作_大内 真一)

ヒカリサク-刻-

[伊勢型紙彫刻] 那須 恵子

新型コロナの蔓延はまさに青天の霹靂。あらゆる「日常」を壊した反面、私は行動が制限されたことで自分の一番の願いを思い出し、挑戦する喜びを知りました。どんな人・場・物にも潜在している真の願いや能力があります。伝統工芸はまさにその素材の能力を最大限引き出す知恵の集積。コロナによって「無用な当たり前」が壊された今だからこそ、人は内なる光に気が付けるのかもしれません。
作品は、見つけた希望を雷や植物模様に託した紙の彫刻。

紙の木

[美濃和紙] 松尾 友紀

和紙は、漉き手漉き方の違いに加え、原料により特徴が大きく違ってきます。
和紙の原料である楮は、種類や生育環境により繊維が個性豊か。そのため国内多くの和紙産地がありますが、みな違う紙が出来、その特徴に合わせて多様な使い方がされています。自分の個性が発揮出来るところで輝く。
そんな和紙を象徴する楮を立体ボタニカルアートにしました。

内面美

[有松・鳴海絞] 大須賀 彩

「半襟」は和装で特にメインではない存在です。でも差し色として加わることでメインを引き立てる事ができます。
今回はそんな脇役にスポットを当ててみました。
まずは内側からの冒険をして、ゆくゆくはそれを表に出していければ、という日本人に多いちょっと控えめな要素です。始めは勇気が持てなかったものも、冒険して慣れればやがて自分のものとなり自信に繋がっていきます。手にした自信は美しく羽ばたき花開き人生が豊かになっていきます。

金魚 -ヒカリサク-

[伊勢一刀彫] 太田 結衣

ヒカリサクをテーマに考えた時、コロナ禍で受けた影響は切り離せませんでした。
日本では魔除けの縁起をもつ「金魚」。 鮮やかな赤い色には強い呪力があり、病魔、災厄を退散させるといわれています。又、流水にも縁起があり、流れる水は濁らず常に清らかで、苦難や災厄を流し去るとのこと。水面に映る自分と対峙することで自分の花を華やかに咲かせよう。
皆、生きがいのある人生を歩めますように。 願いを込めて。

永遠の青

[漆芸] 大内 麻紗子

ヒカリサクのテーマからシンデレラの物語を連想し、自分なりの解釈を加えて表現した、はじめての立体作品です。 言葉という檻から飛び出したシンデレラ(青い鳥)この先に待っているのは果たして本当の自由なのでしょうか?
幸せとは何か。シンデレラの抱える矛盾が、波紋となって広がります。

梅花藻 七宝飾り棗

[尾張七宝] 田村 有紀

梅花藻 (ばいかも) は、清らかな水が流れる所にしか育たない花です。水中に咲く花で、川の流れがないと育たちません。綺麗なだけでとどまるのではなく常に流れ続ける様子は、未来を楽しみに生きているようで心惹かれました。移り変わりの世の中でも、生き生きと咲いていけますように。純銀で細工した花を制作し立体的にまとわせている、一風変わった面白みのある作品です。

一筋のヒカリ

[伊賀組紐] 藤岡 かほり

着物姿の主役ではないけれど、この幅約1.5cmの一本の紐でその印象を大きく変えることができる帯締め。 昨今の先が見えない状況において鬱々と過ごす中、受け継いできた組紐の柄見本を見返す内にこれらを現代の感覚で挑戦したいという意欲が湧いてきました。古く埋もれていた柄が息を吹き返したようで、まさにそこへ一筋の光が差し込んだ瞬間でした。 蝶、雲、小花柄を配置し、そこに優しい光が降り注ぐ。 誰かの“一筋の光”になるような一本になれば。

令和の紙巻筆

[豊橋筆] 中西 由季

筆は、時代によって使い方や作り方が変化し、奈良平安時代から江戸時代までは「紙巻筆」が主流でした。
この筆は、見た目にはわかりませんが、根元に和紙を巻き当時の作り方を再現しました。
「何故紙を筆に巻いたのか?」。現代のように優れた道具がない時代だからこその斬新な発想と工夫。先人たちの知恵の結晶です。令和の今、改めてその温もりを表現しました。

蜘蛛の糸

[伊勢根付] 梶浦 明日香

「芥川龍之介」の「蜘蛛の糸」を作品にしました。
表には、蓮の花の中で蜘蛛の糸を垂らすお釈迦様、裏に蜘蛛が彫ってあります。
ヒカリサクというテーマを考えた時、私にとってのヒカリは希望であり救いだと考えました。希望があれば、救いがあれば、ヒカリを咲かせることが出来る。そんな思いを表現しました。

ヒカリサク-刻-

[伊勢型紙彫刻] 那須 恵子

新型コロナの蔓延はまさに青天の霹靂。
あらゆる「日常」を壊した反面、私は行動が制限されたことで自分の一番の願いを思い出し、挑戦する喜びを知りました。どんな人・場・物にも潜在している真の願いや能力があります。伝統工芸はまさにその素材の能力を最大限引き出す知恵の集積。コロナによって「無用な当たり前」が壊された今だからこそ、人は内なる光に気が付けるのかもしれません。
作品は、見つけた希望を雷や植物模様に託した紙の彫刻。

紙の木

[美濃和紙] 松尾 友紀

和紙は、漉き手漉き方の違いに加え、原料により特徴が大きく違ってきます。
和紙の原料である楮は、種類や生育環境により繊維が個性豊か。そのため国内多くの和紙産地がありますが、みな違う紙が出来、その特徴に合わせて多様な使い方がされています。自分の個性が発揮出来るところで輝く。
そんな和紙を象徴する楮を立体ボタニカルアートにしました。

内面美

[有松・鳴海絞] 大須賀 彩

「半襟」は和装で特にメインではない存在です。でも差し色として加わることでメインを引き立てる事ができます。
今回はそんな脇役にスポットを当ててみました。
まずは内側からの冒険をして、ゆくゆくはそれを表に出していければ、という日本人に多いちょっと控えめな要素です。始めは勇気が持てなかったものも、冒険して慣れればやがて自分のものとなり自信に繋がっていきます。手にした自信は美しく羽ばたき花開き人生が豊かになっていきます。

金魚 -ヒカリサク-

[伊勢一刀彫] 太田 結衣

ヒカリサクをテーマに考えた時、コロナ禍で受けた影響は切り離せませんでした。
日本では魔除けの縁起をもつ「金魚」。 鮮やかな赤い色には強い呪力があり、病魔、災厄を退散させるといわれています。又、流水にも縁起があり、流れる水は濁らず常に清らかで、苦難や災厄を流し去るとのこと。水面に映る自分と対峙することで自分の花を華やかに咲かせよう。
皆、生きがいのある人生を歩めますように。 願いを込めて。

永遠の青

[漆芸] 大内 麻紗子

ヒカリサクのテーマからシンデレラの物語を連想し、自分なりの解釈を加えて表現した、はじめての立体作品です。 言葉という檻から飛び出したシンデレラ(青い鳥)この先に待っているのは果たして本当の自由なのでしょうか?
幸せとは何か。シンデレラの抱える矛盾が、波紋となって広がります。

梅花藻 七宝飾り棗

[尾張七宝] 田村 有紀

梅花藻 (ばいかも) は、清らかな水が流れる所にしか育たない花です。水中に咲く花で、川の流れがないと育たちません。綺麗なだけでとどまるのではなく常に流れ続ける様子は、未来を楽しみに生きているようで心惹かれました。移り変わりの世の中でも、生き生きと咲いていけますように。純銀で細工した花を制作し立体的にまとわせている、一風変わった面白みのある作品です。

一筋のヒカリ

[伊賀組紐] 藤岡 かほり

着物姿の主役ではないけれど、この幅約1.5cmの一本の紐でその印象を大きく変えることができる帯締め。 昨今の先が見えない状況において鬱々と過ごす中、受け継いできた組紐の柄見本を見返す内にこれらを現代の感覚で挑戦したいという意欲が湧いてきました。古く埋もれていた柄が息を吹き返したようで、まさにそこへ一筋の光が差し込んだ瞬間でした。 蝶、雲、小花柄を配置し、そこに優しい光が降り注ぐ。 誰かの“一筋の光”になるような一本になれば。

令和の紙巻筆

[豊橋筆] 中西 由季

筆は、時代によって使い方や作り方が変化し、奈良平安時代から江戸時代までは「紙巻筆」が主流でした。
この筆は、見た目にはわかりませんが、根元に和紙を巻き当時の作り方を再現しました。
「何故紙を筆に巻いたのか?」。現代のように優れた道具がない時代だからこその斬新な発想と工夫。先人たちの知恵の結晶です。令和の今、改めてその温もりを表現しました。

蜘蛛の糸

[伊勢根付] 梶浦 明日香

「芥川龍之介」の「蜘蛛の糸」を作品にしました。
表には、蓮の花の中で蜘蛛の糸を垂らすお釈迦様、裏に蜘蛛が彫ってあります。
ヒカリサクというテーマを考えた時、私にとってのヒカリは希望であり救いだと考えました。希望があれば、救いがあれば、ヒカリを咲かせることが出来る。そんな思いを表現しました。